
対人関係や仕事など、日常のあらゆる場面に潜むストレス。一つひとつは小さくても過度にたまれば大きな不調につながります。そうなる前にストレスを上手にコントロールしていきましょう。
アサーティブしてみませんか?
アサーティブとは、「お互いの立場を尊重しつつ自分の気持ちを率直に伝え、相手の話もしっかり聞く態度」のこと。意見が食い違うのは当然のことととらえ、お互いの主張の中から根気よく共通点をみつけていくことで、相互理解を深め信頼関係を築いていく方法です。
「自分の考えが相手にうまく伝わらない」という悩みがある方は、まず自分の振る舞いをふり返ってみてください。相手のことを配慮せず、「攻撃的」に自分の意見だけを押しつけていたり、自分の気持ちをはっきり言葉にしない「非主張的」なコミュニケーションをしているようなら、「アサーティブ」な伝え方を心がけるようにしましょう。

大切なのは相手との同じ目線。
「上司に意見するのはおこがましい」
「部下は指示に従うのは当然」といった思い込みに注意!
NOと言える人になるには
人からの要求にNOと言えずストレスを感じている人は、断ってはいけないという思い込みを捨てることが第一歩。否定的な気持ちを伝えずに抱えこんでしまっては、必ず身体やメンタルに悪影響を及ぼします。
人間関係を悪化させないためにはNOの言い方がポイントです。以下の4ステップで上手に意思を伝えましょう。
意思伝達の4ステップ(DESC法)
Describe(描写)
自分の主観を含めずに、具体的な状況を客観的な事実のみで伝える。
「他の案件と重なり手が回らない状態です」
Express(説明)
「私は〜」と自分を主語にしながら、意見や感情を落ち着いて丁寧に説明。
「私が受けると、納期に間に合いません」
Specify(提案)
代替の妥協案や解決策を提案し、対応してほしい内容を具体的に依頼。
「別件の納期を調整くださいませんか」
Choose(選択)
相手の反応(YES・NO)に応じて、自分はどの行動を選択するかを提示。
「お受けします」「他へ依頼ください」